Monday, April 17, 2017 10:36 AM

5月19日にも国会提出 退位特例法案で政府調整

 政府は天皇陛下の退位を実現する特例法案を5月19日にも閣議決定し、国会提出する方向で調整に入った。有識者会議が今月21日に予定する最終報告を受けて作成する法案骨子では、陛下が退位の意向をにじませた昨年8月のビデオメッセージに触れない見通し。陛下の心労を国民が理解し共感している状況を踏まえ、退位を実現するとの文言は盛り込む。複数の関係者が17日、明らかにした。

 衆参両院の正副議長が3月17日にまとめた国会見解は、骨子の提示とともに、両院議長が主導する各党派の全体会議で法案要綱を確認した後、速やかに法案を提出するよう要請している。菅義偉官房長官は記者会見で要請に沿って対応する考えを表明した。要綱提示は5月の大型連休明けが見込まれる。

 ただ詰めの作業が行われている骨子の段階で、国会見解の内容と異なる部分が出てきており、民進党など野党が問題視する可能性がある。(共同)