Monday, April 17, 2017 10:36 AM

「がんは学芸員」発言撤回 山本地方相、一部事実誤認

 山本幸三地方創生担当相は17日、外国人観光客に対する文化財の説明や案内が不十分として「一番のがんは文化学芸員」とした発言について「適切ではなかった。反省しており、撤回しておわびしたい」と述べた。東京都内で記者団に語った。進退に関しては「全力を挙げて地方創生などを頑張っていきたい」と辞任を否定した。

 共同通信の取材で、発言内容のうち、重要文化財での火や水などの扱いを巡る発言と、二条城の英語案内についての発言は事実誤認だったことが判明。野党は辞任要求を強め、国会審議で追及する方針だ。

 重文について、山本氏は「日本では、いったん指定されると、火も水も使えない。花も生けるのも駄目、お茶もできないというばかげたことが当然のように行われている」としたが、文化庁によると、文化財保護法では重文での火や水の使用を禁止していない。文化庁の担当者は「消火器や消火管理者を配置し重文の民家の土間で火をたいた事例もある。あまり消極的になってほしくはない」と語った。(共同)