Monday, April 17, 2017 10:36 AM

トルコ改憲「賛成多数」 歴史的とエルドアン氏

 大統領に実権を集中する憲法改正の是非を問う16日のトルコ国民投票で、選挙管理委員会は同日夜(日本時間17日未明)、「賛成の結果が出た」と明らかにした。エルドアン大統領(63)は「歴史的決定だ」と勝利を宣言。イスラム色が強く、「独裁的」とも批判されるエルドアン氏の長期強権統治の道が開かれることがほぼ決まった。

 トルコは欧州難民問題や過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で重要な位置を占める中東の大国。今回の結果は国の形を変えることにつながるため、内外に多くの影響を及ぼしそうだ。

 一方、最大野党、共和人民党(CHP)は選管が規則を守らず票を集計したとして、異議を申し立てると表明。結果を巡り混乱が起きる可能性もある。選管は最終結果を遅くとも12日以内に発表するとした。アナトリア通信などによると、開票率99.9%で賛成が51.4%、反対が48.6%。(共同)