Monday, April 17, 2017 10:38 AM

米、成果急ぐとの見方も 閣僚空席が障害か

 トランプ政権は、通商代表部(USTR)代表や農務長官が空席のまま、日本との経済対話の初会合を迎える。貿易交渉に深く関与する閣僚の不在は対話の障害になりかねない。半面、支持率が低迷しているトランプ大統領は具体的な成果を急ぐとの見方もあり、米側の出方は読めない。

 トランプ氏は、USTR代表にレーガン政権で次席代表を務めたライトハイザー氏を、農務長官に南部ジョージア州知事の経験を持つパーデュー氏をそれぞれ指名したが、就任に必要な上院の承認は遅れている。政権移行時に大統領が任命する事務レベルの政治任用ポストでも空席が目立つ。

 日米対話の初会合の事前準備は、2月上旬に就任した国際経済担当のジャスター大統領副補佐官が担当した。ジャスター氏は外交や国家安全保障政策にも関与する「政権のキーパーソン」(日米外交筋)で、日本政府内には初会合への出席に期待する声が出ていたが、来日は見送る見通しだ。(共同)