Monday, April 17, 2017 10:40 AM

G20、為替巡り攻防へ 米、ドル高是正で圧力

 20〜21日に首都ワシントンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の主要議題が17日、固まった。米国が通貨政策の監視対象を指定する外国為替報告書を公表したのを受け、為替を巡り各国が攻防。ドル高是正を目指す米国の圧力を、各国がどうかわすかが焦点となる。世界経済が直面するリスクや成長戦略、国際課税の在り方も話し合う。

 3月にドイツで前回会議を開いたばかりであるため、今回は共同声明を出さない。日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席する。麻生氏は20日にムニューシン米財務長官と会談し、2国間でも為替問題を協議する見通しだ。

 米財務省は14日に発表した外国為替報告書で、日本や中国など6カ国・地域を留意すべき監視対象に指定した。トランプ大統領は「ドルは強すぎる」と発言し、ドル高の進行をけん制。巨額の貿易赤字とともに問題視している。(共同)