Monday, April 17, 2017 10:40 AM

南スーダン陸自が撤収開始 PKO活動5年、新任務も

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加してきた陸上自衛隊部隊の第1陣約70人が17日午後(日本時間同日夜)、撤収を開始、首都ジュバの空港から民間機で帰国の途に就いた。5月末までに全部隊を引き揚げ、5年を超えた活動を終了する。安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」の運用開始から約4カ月。南スーダンで新任務は実施されない見通しが高まっている。

 「積極的平和主義」を掲げる安倍政権にとって、南スーダンPKOは国際貢献の実例として象徴的な意味を持ってきた。撤収に伴い、日本が自衛隊の部隊を派遣する形のPKOはなくなる。日本政府は今後、新たな貢献策を模索する意向だ。

 南スーダンは2011年に独立し、日本は12年からインフラ整備を任務とする施設部隊を派遣。13年12月以降は政府軍と反政府勢力とが内戦状態に陥り、今も衝突が続いている。紛争が撤収の判断に影響を与えた可能性もあるが、日本政府は「治安悪化が原因ではない」と説明している。(共同)