Tuesday, April 18, 2017 10:29 AM

国境にあふれるキューバ人 米の優遇策廃止で足止め

 オバマ前大統領が政権末期の1月に亡命キューバ人の受け入れ優遇策を廃止したことで、米国境のメキシコ側に亡命希望のキューバ人があふれている。豊かさと自由を夢見て米国に向かう人々は「捨てた祖国には戻れない」。キューバ政策見直しを進めるトランプ政権に受け入れ再開を求めるが、めどは立たない。

 「ここまで来たのに」。メキシコ北東部ヌエボラレド。川幅約30メートルの向こう岸は米国だ。3月下旬、キューバ人100人近くが集会を開き、米政府にビザ発給を求めた。

 ルルデス・デラトレさん(49)はキューバ中部カマグエイ出身。「いつの日か」と亡命を目指し、海を渡る資金をこつこつためてきた。1月15日に国境に着いた時、直前に政策が変わったと知りがくぜんとしたという。(共同)