Tuesday, April 18, 2017 10:29 AM

TPP「11カ国で方向性」 石原氏、豪貿易相と一致

 石原伸晃経済再生担当相は18日、来日中のオーストラリアのチオボー貿易・投資相と会談した。米国が離脱した環太平洋連携協定(TPP)に関し、石原氏は「(米国を除く)11カ国で結束してTPPの方向性を打ち出さないとバラバラになる」との認識で一致したと記者団に説明。今後の議論を主導することで合意したと明らかにした。

 11カ国でのTPP発効に積極的なチオボー氏はこの日、世耕弘成経済産業相とも意見交換し、一連の会談で「必要であれば(日本側が)米国抜きでも発効させようという強い希望を感じた」と記者団に述べた。5月下旬にベトナム・ハノイで開かれる閣僚会合は「11カ国によるTPPが議論の中心になるだろう」とも語った。

 石原氏はハノイ会合などの機会で「TPPが空中分解しないよう取り組むことで一致した」と述べた。ただ、米国抜きの協定発効を巡り「全ての選択肢を排除しているわけではない」としながらも「米国にも十分な配慮が必要だ」と語り、スタンスを明言しなかった。(共同)