Tuesday, April 18, 2017 10:30 AM
米、将来のFTA言及 貿易、2国間枠組み協議へ
日米両政府は18日、麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領をトップとする初の経済対話を首相官邸で開き、貿易の「2国間枠組み」を協議していくと明記した共同文書を発表した。ペンス氏は記者会見で「将来、日米自由貿易協定(FTA)交渉を始める可能性がある」と表明。貿易・投資のルール、経済・構造政策、分野別協力の3分野で協議を進め、近く具体的な成果を出すことで双方が一致した。年内に米国で次回会合を開く。
FTAは輸入関税の引き下げや非関税障壁の撤廃などを互いに約束する取り決め。対日貿易赤字の削減を優先課題とする米側は日本をFTA交渉に引き込み、農業や自動車の市場開放を迫る構え。自由な貿易・投資ルールをアジア太平洋地域に広げることを重視する日本と立場の違いは明らかで、交渉枠組みを巡り今後も駆け引きが続く。
会合後の会見でペンス氏は「日本を含む貿易相手国に対し、より均衡の取れた関係を望んでいる」と強調した。一方、麻生氏は「日米関係の新たな一ページが開けた。安全保障と経済は日米同盟の両輪だ」と関係深化をアピールした。(共同)
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