Wednesday, April 19, 2017 10:19 AM

南スーダンPKO1陣帰国 新任務「不安なかった」

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)から撤収する陸上自衛隊の第1陣として約70人が19日帰国し、中心部隊の司令部がある青森駐屯地(青森市)などに戻った。安全保障関連法の「駆け付け警護」の新任務を初めて付与された11次隊の一部で、代表して取材に応じた石井究3佐は「派遣前に訓練していたので不安はなかった」と話した。道路補修など現地の活動は今月15日に終わり、政府は5月末の完全撤収まで新任務を実施せず安全確保を図りたい考えだ。

 石井3佐は宿営地のある首都ジュバの治安情勢は安定していたとし「日々情勢を確認して安全を確保し、緊張感を持って活動していた。無事に帰国できてほっとしている」と述べた。

 派遣は2012年1月に始まり、昨年7月にはジュバで多数の死傷者が出る大規模戦闘が発生。11次隊は昨年12月の活動開始とともに駆け付け警護の運用を始め、3月中旬に隊員5人が武器の取り締まり中の政府軍兵士に一時拘束されるなど、治安と任務の両面で難しい対応を迫られた。(共同)