Wednesday, April 19, 2017 10:22 AM

クラウド資金で被爆者派遣 国連の核禁止条約交渉へ

 核廃絶を訴える「ヒバクシャ国際署名連絡会」は19日、6〜7月にニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約制定交渉に広島、長崎の被爆者を派遣する費用を、インターネットを通じて個人から小口資金を募る「クラウドファンディング」(CF)で調達すると明らかにした。

 連絡会は昨年から署名運動を続けており、数億人分を目標にしている。正式名は「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」。CFは今月28日から5月29日までの約1カ月で、100万円が目標という。詳細は今後、決める。

 連絡会は19日、東京都内で会議を開催した。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希事務局次長(73)=長野県茅野市=は3月の条約交渉の際、国連本部で証言したことを報告。「署名を始めた1年前は、国連で条約の議論が始まると想像できなかった。世界は大きく回転している」と感想を話した。(共同)