Wednesday, April 19, 2017 5:48 PM

緩やかな緩和解除「海外への影響も和らげる」 フィッシャーFRB副議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は19日、首都ワシントンで講演し、金融緩和を緩やかに解除することで「米経済が拡大し続けるとの見通しを最大限にするとともに、海外への望ましくない影響を和らげることができる」と述べた。

 副議長は、他の先進国が緩和を続ける中で米国の金融政策が引き締め方向に向けば、本来は新興国からの資金流出など混乱を招くと予想されるが、現状では金融市場は好意的にとらえていると指摘。欧州や中国の景気下振れリスクが格段に小さくなり、海外でも景気回復が軌道に乗っていることを理由に挙げた。

 米経済拡大の恩恵が広がり、新興国では金融市場の混乱に対する耐性も強まっていることなどから、今後も米国が緩和脱却に動いても海外への影響は抑えられるとの見方を強調した。(共同)