Thursday, April 20, 2017 10:20 AM

排ガス不正防止で実走試験 ディーゼル車、22年から

 フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、国土交通省と環境省は20日、2022年以降に販売される新型のディーゼル車を対象に、排ガス検査の際、一般道や高速道を走行する実走試験を実施することを決めた。実走試験に基づく新たな排ガス規制値も設ける。

 実際の走行時の窒素酸化物(NOx)などの数値を把握することで、不正防止や有害物質低減につなげる狙い。

 両省の専門家会議が同日、ディーゼル車の排ガス検査の見直しに関する最終報告をまとめた。国は新型車の審査の一環で、排ガスを検査している。現行では室内で車両を固定した状態でNOx排出量を測定する台上試験だけを実施しているが、実走試験を追加する。実走試験はNOx排出量が多くなる傾向があるため、規制値は台上試験の2倍に設定する。(共同)