Thursday, April 20, 2017 10:21 AM

米抜きTPP、来月議論 麻生氏明言、越で閣僚会合

 麻生太郎副総理兼財務相は訪問先のニューヨークで19日(日本時間20日)講演した。環太平洋連携協定(TPP)の発効に関し、署名12カ国のうち「(離脱した米国を除く)11カ国でやろうという話は5月に出る」と明言し、ベトナムで5月下旬に開かれる閣僚会合で、米抜きTPPの協議が本格化するとの見通しを示した。TPP発効で米国が貿易上不利になれば、今後の日本との2国間交渉で農産物などの市場開放を厳しく要求してくる可能性もある。

 日本としては、世界的に保護主義的な動きが強まる中で、自由貿易推進の姿勢を鮮明にしTPPを発効させたい考えだ。

 米国は1月のトランプ政権の誕生に伴いTPPを離脱。ペンス副大統領は今月18日、日米両政府の経済対話後の記者会見で、将来的に日本との自由貿易協定(FTA)交渉に入りたいとの意向を表明した。(共同)