Thursday, April 20, 2017 1:07 PM

米、輸入鉄鋼で調査開始 安全保障脅かす可能性

 トランプ大統領は20日、海外からの鉄鋼製品の大量流入が米国の安全保障を脅かしている可能性があるとして、米通商拡大法に基づく調査の開始を指示する。問題があると判断されれば、大統領は関税や輸入制限を課すことができる。対象となる輸入元の国や地域は特定しないが、中国からの鉄鋼製品の大量流入を念頭に置いている。

 調査について説明したロス商務長官は、海外からの鉄鋼製品の流入により、米国メーカーの製造能力が損なわれ、軍事用の合金鋼などの調達に問題が出る可能性を指摘した。

 トランプ氏はホワイトハウスで米鉄鋼メーカーの幹部らを招いて、調査開始を指示する覚書に署名。調査は270日以内にロス氏が取りまとめて、大統領に報告する。(共同)