Thursday, April 20, 2017 5:49 PM

為替、北朝鮮問題を議論 日米財務相が会談

 麻生太郎財務相は20日、訪問先の首都ワシントンで、ムニューシン財務長官と会談した。為替政策が議論の柱となり、円安ドル高をけん制しているトランプ政権の出方が焦点となる。弾道ミサイルの発射で地域の緊張を高めている北朝鮮問題への対処も話し合う。

 3月にドイツで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ面会したのに続く、2回目の会談。前回は、通貨安競争を回避することで一致し、為替について緊密な協議を続けることを確認した。北朝鮮への経済制裁で日米が協調を続ける必要性も共有した。

 ムニューシン氏は17日の英紙インタビューで「長期的には強いドルは良いことだ」と述べた一方、ドル高は短期的に米国の輸出産業に打撃を及ぼすとの考えも示した。麻生氏との会談で、こうした懸念を伝え、ドル高の行き過ぎをけん制する可能性もある。(共同)