Thursday, April 20, 2017 5:49 PM

均衡ある成長へ政策総動員 G20、米首都で開幕

 日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日夜(日本時間21日朝)、首都ワシントンで開幕する。成長の恩恵が幅広く共有されることを目指し、均衡ある成長確保へ政策を総動員すると確認。世界経済が直面している諸課題を議論する。

 会議は2日間の日程で、21日の閉幕後に議長国ドイツのショイブレ財務相が記者会見し、議論を総括する。日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席。会議に先立ち、麻生氏はムニューシン財務長官と会談し、両国の為替政策を中心に意見交換する。

 G20は初日の討議で、世界経済の現状分析を議題にする。トランプ政権の発足や英国の欧州連合(EU)離脱決定といった出来事を通じ、世界で自由貿易や移民への否定的な考えが台頭している。現状に不満を持つ層に対しても成長の恩恵が共有されるよう、富の配分や格差是正につながる政策を遂行することが各国で課題となっている。(共同)