Friday, July 15, 2016 10:27 AM

東芝、1兆4000億円投資へ 米大手と四日市工場に

 経営再建中の東芝は15日、スマートフォンなどに使われる記憶媒体「フラッシュメモリー」の次世代型の増産に向け、2016〜18年度に、三重県四日市市の半導体工場に約1兆4000億円を投資すると発表した。このうち、工場を共同運営する米ハードディスク大手ウエスタン・デジタルが50億ドル(約5300億円)を拠出する。

 15日は「3次元フラッシュメモリー」と呼ばれる次世代型の新たな製造棟の完成式典を開き、東芝の綱川智社長やウエスタン社のスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)らが出席した。17年度にも別の新棟を建設する計画だ。

 綱川氏は式典後に記者会見し、フラッシュメモリー事業について「市場は今後も拡大すると見ており、成長の原動力と位置付けている」と強調した。ミリガン氏は四日市工場が「世界のどこよりも生産能力が高い」と説明し、東芝との提携関係を引き続き拡大していく考えを示した。(共同)