Wednesday, July 02, 2025 7:31 AM

快走を続けてきたBYDに逆風

 激戦が続く中国自動車業界であっというまに首位に立ち、さらには遥か前方にいたテスラも抜き去るなど、快走を続けてきた比亜迪(BYD)が、中国内の工場で夜勤を中止して生産能力を3分の1も削減したことがわかった。ロイターが報じた。

 複数の関係者の話として報じられた。少なくとも国内の4工場で生産能力を減らす措置がとられ、生産ラインを増設する計画が一部延期になった。

 BYDの新車販売は直近の約1年間は前年同月比2割以上の増加率だったが5月の生産台数が前年同月比2%増にとどまるなど、事業の拡大ペースが鈍化している。乗用車の国内販売は4、5月と2カ月連続で前月を下回った。中国自動車流通協会(CADA)が5月に実施した調査によると、BYD販売店の平均在庫は3.21カ月分で、中国の全ブランドの中で最も高かった。業界全体の在庫水準は1.38カ月分だった。

 BYDはEVとPHVのみを販売、24年の生産台数は23年比41%増の430万台だった。