Wednesday, August 13, 2025 7:06 AM

米、EV充電インフラ整備の助成を再開

 トランプ政権は11日、連邦資金を活用した各州の電気自動車(EV)充電インフラ整備に関する新指針を発表した。連邦地裁が政権によるEV充電インフラ助成停止を差し止めたことを受けた動き。

 ブルームバーグによると、運輸省は、この指針によって2026年に終了予定の50億ドルの充電インフラ資金へのアクセスに関する申請手続きが簡素化されると述べた。

 改訂された指針では、整備の遅れた地域がEV充電器を利用できるようにする、インフラ設置では労組加盟者の活用を促進するといった従来の要件が削除された。

 バイデン前政権は、21年成立の超党派インフラ法に国家EVインフラプログラム(NEVI)を盛り込んだが、トランプ政権始動後の25年2月、運輸省連邦道路局(FHWA)はトランプ大統領が消費者によるEV普及拡大への連邦政府の支援を撤廃するよう指示した複数の措置の一つとして、同プログラムを一時停止した。

 連邦地裁は6月、運輸省の措置は権限を逸脱し、議会の意思を無視しようとする動きだとしてこの停止措置を差し止めた。

 ショーン・ダフィー運輸長官は11日の声明で「グリーンエネルギーへの補助金支給には個人として賛成できないが、運輸省は議会の意思を尊重し、プログラムが連邦資源を効率的に活用するよう徹底していく」と述べた。