Thursday, August 07, 2025 7:14 AM

ウェイモに対する調査終了〜NHTSA、追加措置はなし

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、アルファベットの自動運転車(AV)部門ウェイモのロボタクシー(自動運転タクシー)による一連の軽い衝突事故や予期せぬ挙動に関する調査を終了した。追加措置は取らない。

 ロイターによると、調査は、ウェイモの車両が交通法規に抵触する恐れがある走行行動や予期せぬ挙動を示したと指摘する22件の報告(うち17件は衝突事故)を受けて2024年5月に始まり、1年2カ月にわたって道路交通安全関連の法令違反の可能性、交通制御装置への予期せぬ反応、工事区間に進入する際の問題などが調べられた。

 NHTSAは24年、「有能なドライバーなら回避可能と考えられる明確に視認可能な物体との衝突を含む複数の事故が発生している」と説明していた。今回の決定は、ウェイモが自主的に実施した2件のリコール(回収・無償修理)の内容や、当局が自ら収集・分析したデータを考慮した判断だという。

 ウェイモは現在、サンフランシスコ、ロサンゼルス、アリゾナ州フェニックス、テキサス州オースティンで1500台以上のロボタクシーを運行しており、週に25万回を超える完全自動運転による有料走行を行っている。

 同社はニューヨーク、フロリダ州マイアミ、ワシントンDCへのサービス拡大も目指しており、6月にはジョージア州アトランタでウーバーとの共同サービスも開始した。