Friday, August 08, 2025 7:40 AM

スバル、電動化投資を見直してHV向け部品を増強

 スバルは総額1兆5000億円の電動化関連投資を見直すと日刊自動車新聞が報じた。30年にEVを世界で60万台販売する計画を先送りする一方、HV関連工場の生産能力を強化する。

 具体的には、トランスアクスル(モーターや減速機で構成)を製造する北本工場(埼玉県北本市)の生産能力を、現在の年間生産能力18万台から27年までに1.6倍の30万台分に高める。

 従来計画は30年の世界販売目標120万台のうち半数をEVが占め、28年末にはEVを計8車種、展開する想定だった。27年度以降に稼働予定の大泉工場(群馬県)のEV専用工場は、予定通り建設を進める。

 販売の8割近くを占める米国ではHV人気が高まっている。世界販売台数は92万台を計画しているが、北米での販売は72万5000台を見込んでいる。これに対応し、スバルはモーター出力の大きな「ストロングハイブリッド」を採用、米国では「フォレスター」に搭載して今年発売した。