Friday, April 21, 2017 10:43 AM

森友、民事再生法を申請 籠池氏夫妻と「決別」

 大阪市の学校法人「森友学園」は21日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請、地裁は学園に財産の保全管理を命じる決定を出した。籠池町浪理事長は申し立て代理人弁護士らとともに市内で記者会見し、両親の籠池泰典前理事長と諄子氏を今後、学園と幼稚園の運営に一切関与させず「決別」する姿勢を強調した。幼稚園を存続させる意向も改めて示した。

 学園は大阪府豊中市の旧国有地で目指していた小学校の開設を3月に断念し、多額の負債を抱えていた。信用調査会社によると、学園の負債総額は推定約20億円。保全管理人によると、少なくとも16億円に上り、さらに金額は増える可能性がある。国や大阪府が補助金不正受給を認定し、返還請求すれば学園にとっての負債となる。弁護士によると、25日に債権者が集まる非公式な会合を開く。

 町浪氏は「さまざまな心配と迷惑を掛け、誠に申し訳ない」と謝罪。弁護士は「混乱の原因は学園にあると言わざるを得ない」と述べた。町浪氏は、民事再生法申請について、自らの判断と強調。その際、弁護士から、前理事長夫妻の関与を「遮断」する必要があると指摘され、町浪氏も受け入れたという。(共同)