Friday, July 15, 2016 10:28 AM

陛下、お気持ち近く表明へ 象徴のあるべき姿に言及か

 天皇陛下が、皇太子さまに皇位を譲る生前退位の意向を示されていることについて、宮内庁は近く、陛下に自らお気持ちを公表してもらう方向で検討していることが15日までに、宮内庁関係者への取材で分かった。陛下は82歳と高齢になる中、理想とする象徴の在り方を示すとみられる。

 政府は、陛下の考えを広く国民に理解してもらうことで初めて、議論をスタートできると判断しているとみられる。本来は12月の誕生日会見を想定したが、どういう形式がふさわしいか、早急に検討を進めている。

 内容を巡っては、陛下が憲法に従い、皇室典範改正など国の制度に関連する発言は一貫して控えていることから、宮内庁関係者は「今後も年齢を重ねる中で、自身が象徴としてどうあるべきかといった考えを示すものになるだろう」とした。(共同)