Monday, April 24, 2017 10:37 AM
米都市に広がる路面電車 活性化や渋滞緩和に一役
「自動車大国」の印象と裏腹に、米国の大都市で路面電車が相次いで開業している。中心部の活性化や、マイカー通勤からの移行による道路渋滞の緩和に一役買っており、利用は好調。トランプ政権が掲げるインフラ投資も、普及を後押しする可能性がありそうだ。
床を低くしてお年寄りらも乗降しやすい次世代型路面電車(LRT)を中心とする路面電車は走行音が静かで地下鉄より建設費が安いのが利点だ。米国で2016年の累計利用者数が約5億4613万人と、前年より3.4%伸びた。日本では富山市がLRTを活用した街づくりを進め、宇都宮市も導入を目指す。
首都ワシントンでは昨年2月、路面電車が約54年ぶりに復活。全米鉄道旅客公社(アムトラック)のユニオン駅から4キロ弱の沿線地域は「低所得者が多く、治安が良くない」(近郊の住民)とされたが、開業後はしゃれた飲食店などが誕生し、1年間に90万人余りが乗った。延伸計画もある。(共同)
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