Monday, April 24, 2017 5:49 PM

米法人税15%に下げ指示 トランプ氏、米紙報道

 トランプ大統領は主要国で最高水準にある連邦法人税率を現状の35%から15%に引き下げるよう政権幹部に指示した。企業の海外移転を防ぎ、雇用維持につなげるのが狙いで、26日に公表予定の税制改革案に明記したい考えだ。ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が24日報じた。

 トランプ氏は大統領選で法人税率を15%に下げると訴えていた。29日に政権発足100日を迎えるのを前に、公約通りの大規模減税を打ち出し、低迷する支持率を回復したい考えとみられる。

 同紙によると、法人税率を20ポイント引き下げると、政府の歳入は10年間で総額2兆ドル(約220兆円)減る恐れがある。トランプ氏は財政赤字が増えても構わないとの考えを示しているが、与党共和党は財政悪化を懸念し、法人税率を20%とするよう提案しており、調整は難航する可能性がある。(共同)