Tuesday, April 25, 2017 10:19 AM

日米韓、北朝鮮圧力を継続 軍記念日、重大挑発なし

 北朝鮮は25日、朝鮮人民軍創建85年の記念日を迎えた。公式メディアを通じ米国を威嚇し、韓国メディアによると東部で大規模な砲撃訓練を実施したが、核実験や弾道ミサイル発射など重大な挑発は確認されていない。警戒を続ける日米韓は東京で6カ国協議首席代表会合を開き、北朝鮮への圧力を最大化し抑止力を強めることで一致。中国からは同協議議長訪日が決まり、北朝鮮情勢を巡る関係国の動きが活発化した。

 韓国の聯合ニュースによると、砲撃訓練は東部元山で実施され、過去最大規模。金正恩朝鮮労働党委員長が視察している可能性もあるという。米国が原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島周辺に向かわせる中、核実験などによる米国への過度の刺激を避けた上で、記念日に合わせた軍事的示威を行った可能性がある。

 トランプ大統領は24日「北朝鮮の核・ミサイル計画に対して国連安全保障理事会はさらに強力な追加制裁を科す準備をすべきだ」と主張。韓国南部釜山には25日、米海軍の巡航ミサイル原潜ミシガンが入港した。北朝鮮外務省報道官は25日、朝鮮中央通信を通じ「核武力を中心とする強力な革命武力で米国の息の根を止める」と強く反発した。(共同)