Tuesday, April 25, 2017 10:21 AM

辺野古、差し止め提訴へ 沖縄知事「重大な決意」

 沖縄県の翁長雄志知事は25日午後、政府が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部を埋め立てる護岸工事に着手したことに「重大な決意で対処」し、工事差し止め訴訟を起こすと明言した。県が許可していないとする「岩礁破砕行為」を確認後、直ちに提訴する方針。県庁で記者団の取材に応じた。政府と県が再び法廷で争うことが確実となった。

 普天間移設問題は、1995年の沖縄少女暴行事件を受けた日米の全面返還合意後、20年以上にわたり日米間の「喉に刺さったとげ」となってきた。着々と工事を進める政府に対し、過重な基地負担を訴える沖縄県側は阻止へ「あらゆる手段」(翁長氏)を駆使し、必死に抵抗を続けている。

 翁長氏は、埋め立て承認後の事情の変化を理由にした承認の「撤回」を行う意向も示している。25日には、撤回を含め「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地を造らせないという公約実現に取り組む」と述べた。(共同)