Tuesday, April 25, 2017 10:21 AM
日本参加「希望捨てず」 核禁止条約交渉の議長
ニューヨークの国連本部で行われている「核兵器禁止条約」制定交渉のエイレン・ホワイト議長(コスタリカ)は25日、交渉不参加の日本政府について「6月の会議で貢献してもらうという希望を捨てていない」と語り、参加への方針転換に期待を示した。各国赤十字代表の会議に出席するため訪れた長崎市で、共同通信などの取材に応じた。
ホワイト議長は、人道的な見地から開発や生産、保有を禁じた化学兵器禁止条約などを挙げて「(兵器廃絶に向けて)国家が行動を起こすための法的根拠が役立つのは、歴史で証明されている」と説明。同じ理念に基づく核兵器禁止条約の意義を強調した。
同条約の制定交渉は、6〜7月に第2回が始まる。現在は条約の草案を取りまとめているところといい、ホワイト議長は「長崎で原爆の被害を実感できたことは、貴重な経験になった。日本ほど、核兵器の使用が与える人道的な影響を訴えられる国はない」と述べた。(共同)
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