Tuesday, April 25, 2017 10:21 AM

米抜きTPP交渉入りへ 来月2日から首席会合

 米国離脱後の環太平洋連携協定(TPP)に参加する11カ国は首席交渉官会合を5月2、3日にカナダのトロントで開催し、米国抜きのTPP発効に向けた交渉に入る。日本政府は25日、外務省次官級の片上慶一外務審議官を首席交渉官に起用し、11カ国での発効に主導的な役割を果たしたい意気込みを示した。首席会合は1月の米国離脱後初めて。

 5月20、21日にベトナムのハノイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合と同時開催のTPP閣僚会合で議論する前に、首席会合は事務レベルで論点を整理し、方向性を打ち出す狙いがある。

 日本は自由貿易の推進に向け、米国離脱でTPPがまとまりを失わないように11カ国で結束を高め、発効を目指す。米国抜きのTPPを発効できれば、関税などで不利になった米国がTPPに復帰するとの期待もある。(共同)