Tuesday, April 25, 2017 1:57 PM

人工子宮で4週間育てる 羊の子、早産対策に応用も

 透明なポリエチレンで作った人工の「子宮」で、羊の胎児を最長で4週間健康に育てることに成功したと、ペンシルベニア州のフィラデルフィア小児病院のチームが25日付の英科学誌に発表した。

 チームは、極めて早く生まれた生存率の低い人の赤ちゃんに使えば、救命や正常な発育につながる技術だとしており、実用化を目指す方針。一方で、母親の代わりに子供を産む装置ではないと強調している。

 チームは、人ならば妊娠23〜24週に当たる羊の胎児(妊娠13〜17週)8匹を、人工の羊水で満たしたポリエチレンの袋に密封。袋にはポンプで新鮮な羊水を流し続け、母体から切り離したへその緒にも管を付け、血液を循環させながら酸素などを送り込んだ。(共同)