Wednesday, April 26, 2017 10:34 AM

化学兵器根絶、道半ば OPCW発足20年

 化学兵器禁止機関(OPCW)を発足させた化学兵器禁止条約が1997年4月29日に発効して20年。記念行事が26日、本部のあるオランダ・ハーグで行われた。創設時には「10〜15年で地球から化学兵器を全廃させる」との目標を掲げ、査察や廃棄の検証などの活動を展開。加盟国が申告した化学兵器の95%が破壊された。

 しかし化学兵器の廃棄を完了したはずのシリアの北西部で今月4日、サリン系物質による空爆があり、住民多数が死亡。2月13日にはマレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が猛毒の神経剤VXで殺害された。化学兵器の根絶は道半ばだ。

 20周年行事にはオランダのウィレム・アレクサンダー国王らが出席。(共同)