Wednesday, April 26, 2017 10:35 AM

空路利用、5月開始で調整 元島民の北方領土訪問

 日露両政府が、北方領土への航空機による元島民のビザなし訪問を5月中にも開始する方向で調整していることが分かった。従来のチャーター船に加え、空路も利用できるようにして、高齢化が進む元島民の負担を軽減する。27日夜の安倍晋三首相とプーチン大統領との首脳会談で確認する方向だ。会談に合わせ、都市開発や医療などの分野での経済協力に関する約20件の文書を結ぶ方向で調整していることも分かった。日ロ外交筋が26日、明らかにした。

 首相は27日午前、モスクワに向け、政府専用機で羽田空港を出発する。

 空路での北方領土訪問は2000年10月以来。両首脳は昨年12月の会談で、元島民による4島訪問手続きの簡素化で合意。ビザなし訪問が夏に向けて本格化するのに合わせ、早期に実施する必要があると判断した。(共同)