Wednesday, April 26, 2017 10:37 AM

トランプ政権の政策に異議 観光業界の国際会議開幕

 世界の旅行、観光関連企業の首脳らが集まる世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)年次総会が26日、タイの首都バンコクで開幕した。キャメロン前英首相らから、トランプ政権の排外主義的な政策に異議を唱える声が相次いだ。日程は27日まで。

 キャメロン氏は基調講演で、トランプ政権が掲げた一部イスラム圏諸国からの入国規制を「イスラム圏だからと国全体を極めて危険だとレッテルを貼っている」と批判。「私たちの任務は穏健派に味方し、過激派を打ち負かすことだ」と訴えた。

 WTTCのスコーシル最高経営責任者(CEO)もトランプ政権の入国規制を「国籍だけで旅行を禁じるのは間違っている。国境を閉じることは人々の考えも閉鎖的にする」と非難した。旅行関連産業は世界で年7兆6000億ドル(約845兆円)の経済貢献と約3億人の雇用をもたらしていると強調。旅行による人々の交流で文化の相互理解を進め、平和に貢献することが重要だと訴えた。(共同)