Wednesday, April 26, 2017 10:38 AM

大統領令また差し止め 「聖域都市」補助金問題

 カリフォルニア州の連邦地裁は25日、不法移民に寛容な「聖域都市」への補助金停止を盛り込んだトランプ政権による大統領令を、一時差し止める仮処分命令を出した。命令の効力は全米に及ぶ。大統領令を違憲と主張した聖域都市、サンフランシスコなどの主張を認めた形だ。トランプ大統領は26日、「ばかげた決定だ」とツイッターに投稿した。

 トランプ政権はイスラム圏諸国からの入国を禁じる大統領令も、裁判所から一時差し止めを命じられており、トランプ氏はいずれの判断も批判、最高裁まで争う姿勢を示した。発足100日を目前に控えて実績づくりを急ぐ政権にとり、看板政策の導入にまたストップをかけられ、大きな痛手となった。

 聖域都市は、不法滞在を取り締まる連邦政府機関への協力に消極的で、滞在資格を持たない住民にも生活に必要な公共サービスを提供するなどの政策が特徴。(共同)