Friday, July 15, 2016 5:42 PM

南シナ海巡り詰めの協議 ASEM首脳会議閉幕へ

 モンゴルの首都ウランバートルで開かれていたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議は16日、閉幕する。中国の主権を仲裁裁判所が否定した南シナ海問題について、閉幕時の議長声明で言及するかどうか詰めの協議が続く見通し。

 問題への言及を求める日本やフィリピンなどと、言及を拒否する中国が激しく対立しているが、経済面で中国への依存度が高い議長国モンゴルなどが中国に配慮する可能性がある。意見集約が難航し、声明発表が見送られる恐れもある。

 安倍晋三首相は15日の首脳会議で「法の支配を重視し、力による一方的な現状変更を認めないとの原則を貫くべきだ」と主張。中国の李克強首相は日中首脳会談で「日本は当事国ではない。言動を慎み、騒ぎ立てたり干渉したりしてはいけない」と反論した。(共同)