Wednesday, April 26, 2017 5:44 PM

経済開発へ保護区見直し トランプ氏が大統領令

 トランプ大統領は26日、オバマ前大統領が文化遺産保護制度によって自然や文化を守り、開発を規制するよう命じた保護区指定を見直すよう内務長官に求める大統領令に署名した。保護区指定を解除して経済開発を促す狙い。環境や文化の保護より経済を優先する姿勢が鮮明になり、環境保護団体などが批判している。

 トランプ氏は就任から100日となる今月29日を前に連日のように大統領令に署名する予定。25日には農業振興に向けた大統領令に署名しており、週内にエネルギー関連の大統領令を打ち出す。

 オバマ氏は「ナショナル・モニュメント」と呼ばれる文化遺産保護制度を利用して全国で積極的に保護区を指定。トランプ政権発足を間近に控えた昨年12月には、ユタ州の100万エーカー(約4000平方キロ)以上を先住民にとって聖なる場所だとして、保護区に指定した。(共同)