Thursday, April 27, 2017 11:01 AM
TPP復帰、米優遇提案へ 政府、首席交渉官会合で
政府は5月2、3日にカナダで開かれる環太平洋連携協定(TPP)首席交渉官会合で、米国抜きの11カ国の交渉で発効した場合、米国が復帰しやすい仕組みを提案する方向で調整していることが27日、分かった。発効後、関税などで不利になった米国がTPPに復帰することへの期待があり、将来的に巨大市場を取り込むため優遇措置を設けたい構えだ。
米国はTPPに参加する他の11カ国との交渉を経て昨年2月に協定に署名したが、今年1月にトランプ政権が誕生した後、離脱した。11カ国に含まれない中国や韓国などのTPP参加が取り沙汰されているが、日本政府内にはこうした国々といったん署名した米国を同一に扱うべきではないとする意見が強い。
このため、TPP参加国が作業部会を設置して加入の是非を協議するといった複雑な手続きの一部を省くなど、米国を特別扱いする提案を検討している。TPPの新規加入に関する規定では、全ての加盟国の承認が必要とされ、ハードルが高い。(共同)
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