Friday, April 28, 2017 10:18 AM
中学教諭57%過労死ライン 週60時間以上、小学校33%
文部科学省は28日、学校内勤務時間が週60時間以上の教諭が小学校で33.5%、中学校で57.7%に上るとする2016年度の公立校教員の勤務実態調査結果(速報値)を公表した。週40時間までとする労働基準法に基づくと、これらの教諭は週20時間以上の時間外労働をしていることになり、おおむね月80時間超が目安の「過労死ライン」を上回る。06年度の前回調査と比べ、学習指導要領改定で増えた授業時間や、部活動・クラブ活動にかける時間の増加が勤務時間を押し上げた。
教員の時間外勤務は法律などで限定されているが有名無実化しており、過重労働の深刻さが改めて浮き彫りになった。松野博一文科相は記者会見で「看過できない事態が客観的に裏付けられた」と述べ、中教審に働き方改革の検討を求める方針を示した。
調査は全国の公立小中各400校を抽出し、教員計約2万人に16年10〜11月の連続する7日間の勤務状況を聞いた。(共同)
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