Friday, April 28, 2017 10:19 AM

費用発言、韓国政局に影響 THAADで文氏追い風か

 米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備の費用を韓国側が負担すべきだとしたトランプ大統領の発言は、配備推進の是非が争点となっている5月の韓国大統領選に影響を与えそうだ。国内では配備自体への批判も根強く反発は必至。配備に慎重論を保ってきた革新系野党「共に民主党」の文在寅候補には、追い風となる可能性がある。

 朴槿恵政権が米側と合意した配備を巡り、文氏はかねて「次期政権で検討すべきだ」と主張。北朝鮮情勢の悪化を受け、条件付き容認を示唆したこともあるが、慎重な姿勢は崩していない。27日には「配備には国内の民主主義的な手続き」が必要だとして、「大統領になればトランプ氏と対話し解決する」と述べた。

 一方、文氏を追う中道野党「国民の党」の安哲秀候補は当初反対だったが、今年に入り「米韓合意の尊重」を理由に賛成の立場を鮮明にした。(共同)