Friday, April 28, 2017 10:20 AM

シャープ3年ぶり営業黒字 鴻海傘下でコスト削減

 経営再建中のシャープが28日発表した2017年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が624億円の黒字(前期は1619億円の赤字)となり、3年ぶりに黒字転換した。親会社となった台湾の鴻海精密工業の下で、原材料の調達価格を引き下げるなどコスト削減が進んだ。

 一方、収益改善が見込めない工場で、投資額を回収できなくなったとして、346億円の減損損失を計上したことなどから、純損益は248億円の赤字(前期は2559億円の赤字)となった。赤字は3年連続。

 売上高は前期比16.7%減の2兆506億円にとどまった。主力の液晶パネル事業で、テレビやスマートフォン向けの販売が減少したほか、太陽光パネルやスマホ向けカメラ部品の不振も響いた。(共同)