Friday, April 28, 2017 10:22 AM
ヤマト最大180円値上げ 再配達削減へ割引新設
ヤマトホールディングス(HD)は28日、宅配便の基本運賃を9月までに改定し、荷物のサイズに応じて税抜きで140〜180円値上げすると発表した。ドライバーの負担になっている再配達の数を削減するため、荷物の届け先を自宅ではなく直営店にすれば、1個当たり50円を割り引く制度を新設する。残業代未払いの責任を明確化するため、山内雅喜社長ら役員6人の月額報酬を6カ月間、5分の1〜3分の1減額する。
山内社長は28日の記者会見で、残業代未払い問題について「多くの社員に負担をかけ大いに反省している」と陳謝し、遅くとも7月には残業代の一時金を支払う考えを示した。運賃値上げは「社会的インフラとして継続するためだ」と説明し、利用者に理解を求めた。
基本運賃の値上げは、消費税増税時を除くと27年ぶり。インターネット通販大手など宅配便取扱量の約9割を占める大口顧客に対しては、9月までに値上げや繁忙期の出荷調整を要請。2018年3月期の宅配便の取扱個数は、前期の約18億7000万個から8000万個減る見通しも示した。運賃値上げで18年3月期の宅配便荷物1個当たりの平均単価は前期の約559円から6%弱上昇し、採算も改善すると説明した。(共同)
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