Friday, April 28, 2017 10:22 AM

米0.7%成長に急減速 3年ぶり低水準、消費不振

 米商務省が28日発表した2017年1〜3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は年率換算で前期比0.7%増となり、成長率は前期の2.1%から急減速した。景気をけん引する個人消費の不振が要因。1.2%のマイナス成長だった14年1〜3月期以来3年ぶりの低水準となった。堅調だった米景気に不透明感が出てきた。

 成長率は16年7〜9月期のプラス3.5%をピークに2四半期連続で鈍化。トランプ政権が目標とする「年3%以上の安定成長」は見通せない。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は5月2、3日の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを見送る見通し。半面、物価安定の目安とする個人消費支出(PCE)物価指数が1〜3月期に前期比の年率換算で2.4%上昇し、目標の年2%の上昇率を大きく上回ったことは6月以降の利上げの追い風になる。(共同)