Friday, April 28, 2017 10:22 AM

北朝鮮「国際包囲網」訴え 米主宰の安保理会合

 国連安全保障理事会は28日午前(日本時間28日深夜)、北朝鮮の核・ミサイル問題を討議する閣僚級会合を開く。4月の安保理議長国である米国のティラーソン国務長官が主宰。北朝鮮の核開発などを全面的に禁じる安保理制裁決議の完全履行を全加盟国に訴え、圧力を強化する「国際包囲網」の構築を狙った。

 ティラーソン氏は27日のFOXニュースの番組で、中国が北朝鮮に対し、6回目の核実験に踏み切れば独自制裁を科すと警告したと語った。中国側から米側に伝えられたという。トランプ大統領はロイター通信とのインタビューで、北朝鮮との間で「非常に大規模な衝突」が起きる事態もあり得ると警鐘を鳴らす一方、あくまで外交による問題解決を追求する考えを強調した。

 日米韓は会合に先立ち外相会談を開催。ティラーソン氏は28日午後、中国の王毅外相とも個別に会談予定で、対北朝鮮で国連、2国間、3カ国を組み合わせた重層的外交アプローチで臨む。(共同)