Monday, May 01, 2017 10:13 AM

中満氏、軍縮トップに就任 日本人女性初の国連事務次長

 国連の軍縮部門トップである軍縮担当上級代表(事務次長)に中満泉氏(53)が1日、就任した。日本人女性が国連本部事務局の事務次長となるのは初めて。核兵器や通常兵器などの軍縮に向けた国際的な取り組みを推進する役割を担うことになる。

 国連では今年3月に核兵器を非合法化し廃絶を目指す「核兵器禁止条約」制定に向けた交渉が始まり、反対する核保有国と推進する非核保有国の対立が先鋭化。核大国の米ロ両国の対立によって核軍縮の停滞も続いており、中満氏は難しいかじ取りを迫られる。

 中満氏は1989年に国連入り。旧ユーゴスラビア紛争時に難民保護に当たるなど国連を代表する難民問題の専門家の一人で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)法務官などを歴任。2014年11月からは国連開発計画(UNDP)危機対応局長を務めた。(共同)