Monday, May 01, 2017 10:14 AM

首相、改憲実現へ強い意欲 施行70年「歴史的一歩」

 安倍晋三首相(自民党総裁)は1日、東京都内で開かれた憲法改正を目指す超党派議連の大会で「改憲という大きな目標に向かって、この節目の年に必ずや歴史的一歩を踏み出す」と表明した。今年が憲法施行70年に当たることを踏まえ、改憲実現へ強い意欲を示した発言だ。議連会長を務める中曽根康弘元首相も出席し、各党による改憲論議の活発化を訴えた。

 超党派議連は「新憲法制定議員同盟」。事務局によると、現職首相が出席したのは初めて。中曽根氏は「現行憲法の70年は、われわれに豊かさをもたらしたが、憲法の欠陥とともにさまざまな問題に直面している」と強調し、国民総意に基づく改憲を訴えた。

 改憲勢力が衆参両院で発議に必要な3分の2以上の議席を占める一方、国会の憲法審査会で具体的な項目絞り込みの議論は進んでいない。野党第1党の民進党も、安倍政権下での改憲に否定的な姿勢を維持している。(共同)