Monday, May 01, 2017 10:14 AM
米露対立、難しいかじ取り 国連軍縮トップの中満氏
国連軍縮部門トップの軍縮担当上級代表(事務次長)に1日就任した中満泉氏(53)は、通常兵器や核兵器などの軍縮を進める重責を担う。核軍縮は核大国の米露両国の対立で停滞が続いており、難しいかじ取りを迫られる。
米国のオバマ前大統領は現職の大統領として初めて被爆地広島の訪問を実現させるなど「核兵器なき世界」の実現を目指したが、トランプ大統領はこうした目標の見直しを示唆し、核軍縮に向けた機運が後退する懸念が広がっている。
国連では今年3月に核兵器を非合法化し廃絶を目指す「核兵器禁止条約」制定に向けた交渉が始まり、反対する核保有国と推進する非核保有国の溝が顕在化。北朝鮮は国連安全保障理事会の制裁決議を無視して弾道ミサイルの発射を続け、6回目の核実験の兆候も見せるなど情勢は厳しさを増している。(共同)
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