Tuesday, May 02, 2017 10:28 AM

NPT準備委が開幕 米国の核政策注目

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会が2日、ウィーンで開幕し、各国の一般討論演説が始まった。核戦力強化を公言し、北朝鮮の核開発阻止へ軍事的圧力もかけるトランプ米政権が、どのような核政策の方針を示すのかが注目される。

 会期は12日まで。核軍縮の停滞に不満を持つ非核保有国が核兵器禁止条約の制定交渉を進める中、米国など核保有国はNPT体制を損ねるとして反対。推進国の一部は「条約は核保有国の軍縮義務を記したNPTと合致する」と訴える予定で、対立が浮き彫りになりそうだ。

 唯一の被爆国で核の傘の下にある日本は、核保有国と非核保有国の分裂を拡大するとして、核兵器禁止条約の制定交渉には参加していない。(共同)