Tuesday, May 02, 2017 1:28 PM
みずほ新システム夏完成へ 2度の障害、統合後初統一
みずほフィナンシャルグループ(FG)が開発中の次期システムが今夏に完成する見通しとなったことが2日、分かった。第一勧業、富士、日本興業の3銀行が2000年に経営統合して発足したみずほグループのシステムは、2度の大規模障害を経て、初めて統一される。運用開始は来年度以降になるとみられる。
みずほグループは、02年と11年に大規模なシステム障害を起こし、11年は当時の銀行トップが引責辞任する事態に発展。次期システムの開発は、みずほグループにとって最大の経営課題で、2度にわたる開発の延期で当初の想定以上の資金と人員を投入しており、収益を圧迫していた。今後は安全な移行に向け、慎重に作業を進める。
開発しているのは銀行の基幹業務となる預金や融資などの情報を管理する「勘定系」と呼ばれるシステム。みずほ銀行は現在、旧みずほ銀行と旧みずほコーポレート銀行のシステムが併存しているが、同じグループのみずほ信託銀行のシステムと共に一元化する。新サービスや商品を開発するコストを削減し、障害発生時も迅速に復旧できるようになる。(共同)
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