Tuesday, May 02, 2017 1:30 PM

シリア化学兵器で処罰を プーチン大統領、調査を要求

 ロシアのプーチン大統領は2日、南部ソチでドイツのメルケル首相と会談した。プーチン氏は共同記者会見で、シリア北西部イドリブ県で4月に化学兵器が使われた問題について「犯人を突き止め、罰すべきだ」と述べ、「詳細で公正な調査」を求めた。

 米国は、化学兵器を使ったのはシリアのアサド政権だと主張し、ミサイル攻撃に踏み切った。ロシアは証拠がないとしてアサド政権を擁護し、米国と対立。プーチン氏はまた、シリアの停戦維持や対話促進には米国の参加が不可欠だとし、働き掛けを続けるとした。

 ウクライナ紛争では、東部の停戦や自治権付与を定めたミンスク合意を全当事者が履行する必要性を確認。プーチン氏は、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部を同国が封鎖し、分裂を促しているとして批判したが、メルケル氏は紛争の原因に関しロシアとは見解が異なると説明。ミンスク合意が履行されれば、対ロシア制裁を解除できると期待感を示した。(共同)